奄美大島ー大島高校同窓会ー

愛唱歌

噫常夏の国なれや

tatemono-7

巻 頭 言

流星落ちて住む処 橄攬(かんらん)の実の熟(う)るゝ郷(さと)
あくがれの南の国に つどひにし 我等
三年(みとせ)の夢も短しと 結びも終へぬこの幸を
或いは饗宴(うたげ)の庭に
或いは星夜(せいや)の窓の下に
若い高らふ感情の旋律をもって
思いのままに歌ひ給へ
歌は悲しき時の母ともなり
うれしき時の友ともなる
いざや歌わん
「ああ 常夏の国なれや」

  1. 噫常夏の 国なれや
    花絢爛の 春あれど
    木枯らし襲う 秋知らず
    葛衣に耐えぬ 夏あれど
    狐裘骨さす 冬知らず
    惰眠栄華の 夢に酔う
  2. 名も太平の 洋の西
    深き眠りに 入れる秋
    きたす黒潮 瀬を早み
    沃饒の土に しぶき飛び
    図南の急を 囁きぬ
  3. 太平の夢 醒めて今
    向上の気に 血潮湧く
    若人七百(一千) 奮い立ち
    図南の権威 たらんとし
    茲城頭に 巣籠りて
    翼鍛えぬ 幾星霜

安陵賛歌(安陵創立百周年記念歌)

  1. tatemono-3春、安勝の 雲清く
    松の緑は あざやかに
    学びの同志は 希望持ちて
    集い来たりし 名瀬の街
    ああ安陵 我が安陵 永久に
  2. 夏、新川を 渡る南風
    赤木の葉音 爽やかに
    学びの同志は 意気高く
    文武の道に いそしめり
    ああ安陵 我が安陵 永久に
  3. 秋、新北風の 騒ぐ大洋
    さしばの舞の その影に
    学びの同志は 睦みつつ
    理想の彼方 見つむらん
    ああ安陵 我が安陵 永久に
  4. 冬、立神に 寄する波
    黒潮の流れ 此れを指す
    学びの同志の 意志固く
    幾星は 移りたり
    ああ安陵 我が安陵 永久に

 群巒色は紫に

  1. 43-50-kinen群乱色は紫に
    銀波さゆらく太平洋
    青海原を堂々と

    朝日子昇る曙や
    希望の光輝ける
    わが世の春に 似たるかな
  2. 天の霊気を地に呼ぶと
    胸の高鳴り覚えつつ
    自重と自治の旗著し
    起つや七百(一千)意気のか
    嗚呼微笑みと誇らいの
    雄々しき姿 見よや見よ

 大高校歌

  1. images[4]立神を繞りて清き 新潮の
    香に立つあした 相和して
    我らうたわん 夢若き自立の調べ
    研学の理想に燃えて 見よ挙る
    大島高校
  2. 安勝の緑に映えて 自主の窓
    輝くところ 真理追う

    個性豊かに 培うは不屈の気魄
    友愛の誠も篤く 見よ励む
    大島高校
  3. 新川のせせらぐほとり 春秋の
    幸みつ学園 誇りある
    その名かざして 天翔ける抱負の翼

    みんなみの光と勢い 見よ進む
    大島高校

 巨竜雲を巻いて

  1. tatemono-wasinkan巨竜 雲を巻いて 泰西 風狂い
    妖虎 巍林に躍る ロッキー山脈
    血と気に生くる若人の 向こうところ
    手折で止むべき 月の桂を 
  2. 前人未踏の 雲霧の踏破を
    誰か不能という アルプスの嶮
    血と気に生くる若人の 向こうところ
    手折で止むべき 月の桂を
  3. 鼓角に血躍る 一夜を夜明かして
    戦士集まる オリンピア祭り
    血と気に生くる若人の 向こうところ
    手折で止むべき 月の桂を

大中校歌(安陵愛唱歌)

  1. tatemono-1嗚呼安陵を愛すべし
    これぞわれらが住処(すみか)なる
    光は常に南より
    磨く至剛(しごう)の精神は
    歌と古伝の大島に
    燦然として輝けり
  2. 嗚呼勤労を愛すべし
    苦節はわれらを立たせたり
    行幸(みゆき)の感激身に染みて
    自治安陵の大旆(はた)のもと
    剛健の風質実の
    校是(こうぜ)のままに進みなん
  3. 嗚呼わが道を愛すべし
    至誠(しせい)は島を興すらむ
    学問の宝庫鎖鑰(さやく)の地
    名瀬の港に入る船の
    出でては国を輝やかす
    燦たり歌え我が母校

大中(大高)数え歌

一つとせ、 人里離れた松原の 中に大中(大高)はあるわいな
  大きな新川前にして
二つとせ、 冬でも夏でも松の色 変わらぬ緑につつまれて
  学ぶ生徒は七百(一千)余
三つとせ、 皆様ご承知の大中(大高)生 年中一重の破れ服
  暑さ寒さにゃかまやせぬ
四つとせ、 夜の外出禁じられ 昼でも出るときゃ制服を
  襟の破れ服着て出ます
 五つとせ、 一番むずかし数学は 一週間にゃ十(七)時間
  落第するのもこれが為
六つとせ、 むずかしい試験の問題に 頭なやます甲斐もなく
  やがて終わりのかねが鳴る
七つとせ、 なんのかんのと理屈言う 上級性の面憎くさ
  そのくせ教師にゃ叱られる
八つとせ、 やんちゃするのも二年まで 三年なればニキビ面
  大人ぶるのも憎らしや
九つとせ、 ここに五年(三年)の年つもり あとは卒業待つばかり
  憎らし教師もなつかしや
十つとせ、 とうとう卒業となりました 明日は去ります名瀬町を
  さらば皆様健やかに

 

 

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